独裁国家について〜EXECUTIVE的考察〜

会社の同期が現在カンボジアに行っております。
カンボジアの歴史、文化、風土を自分の目で見に行くって言ってました。
彼は凄く知的な文化人なのできっと素敵な話をたくさんしてくれると思います。
彼と話せる機会を楽しみに現在部屋でゴロゴロしています。




さて、カンボジアといえば僕が真っ先に頭に浮かんでくるのはポル・ポトです。


ポル・ポト政権については諸説あるそうなのであくまでも僕の認識で説明すると

ポル・ポトは、カンボジアの政治家。超偉い人。

彼が事実上牛耳っていた「クメール・ルージュ」が政権を握っていた1975年から1979年の間に、
カンボジア国内の知識人(医者・教師・学者)・資本家・技術者、少数民族などを共産革命に敵対する層として農村に追いやり、
かなりの部分を虐殺したらしい。
なんでそんな事をやった(かもしれない)かというと、



過去からの一切合切を切り離そうとしていたポル・ポト政権にとって、旧体制文化の名残りでもある人間は、すべて病原菌って考えから。病原菌は、速やかに駆除しなければならないというのが彼らの理論だったみたい。

踊り子や歌手を始め、僧侶、医者、看護婦、教師、芸術家に至るまで、技術を持つ者、知識人は、すべて処刑の対象。
都市に住みメガネをかけているだけで知識階級と見なされ殺されたらしい。

そんでどうなったかっていうと、頭の中に旧来の知識を全く持たない子供だけが重視されるようになっていった。
子供は、大人よりも重大な仕事につくことになり、子供兵士、子供看守、子供医師という特異な存在が次々と生み出されていく。



中には、全く字も読めないような医師さえもいた。
にわか仕込みの教育を受けて、医療業務をまかされたのである。
子供医師にかかり注射を受けた者の多くは、傷口が化膿した。
腫瘍が腫れ上がり体全体に広がり命を落とす者が続出した。

多くの者は、医療の知識もなく、ろくに消毒もせず注射をしようとする子供医師を恐れた。
彼らは、手術すら行うこともあったが、しかし、その実体は、人体実験に等しいものだった。
生きたままを柱にくくりつけられ、大きな切り口をつけられ、傷口を両側に押し広げられて即死した哀れな患者もいたのだ。




全部僕は見聞きしただけの話だからどうなのか全くわかっていないけれども、そこんところ帰国した友人から見解を聞けたらいいなって思う。
個人的にはポルポトの一件は実際にあったことで、大虐殺もされていたと思っております。
事実が隠される事っていうのは往々にしてあることだと思うけれども、事実以上の事がオーバーに語られる事って僕的にはちょっと考えにくい。
(その理論からいくと南京大虐殺やら従軍慰安婦問題なんていうのも先方が言ってる内容が事実って事になるけど)




しかし、知識のあるものが次々虐殺されていくっていうのは恐ろしいね。
僕みたいに、知識が大きく欠如している人間には安心かもしれませんが。
僕はもともと子供エンジニアだし。



独裁者っていうとさ
毛沢東とかスターリンとか、ヒトラーフセインとかカストロとかが有名どころですね。
(僕は中学生の頃に「スカトロ政権!スカトロ政権!」と言いながら友人のケツに正拳突きをしていました)

現代において独裁国家で栄えてる国ってあんまり無い気がする。
昔は、独裁国家のほうが繁栄していた時代もあったみたいなんだけど。




なんで〜?



昨日、別の課の飲み会にこっそり参加するために一次会の飲み会の会場の前の喫茶店でこっそり待ってたんですよ。
一次会終わって、お店から出てくる人たちと、偶然を装ってバッタリ会って二次会から参加させてもらおうと思って。
その時、喫茶店で読んでいた本に似たような事書いてありました。




独裁政治の特性は指導者の個人的な見識に依存する部分が最大となるから、その判断が一般に見て公正かつ妥当なものなのかというところが考慮に入らないことが欠点でもあります。
民主主義では多くの人々の意見、例えば世論やマスメディアの力が決定に力を与えます。常に多数派の意見が正しいと考えることは剣呑ですが、政治をマクロ的に考えるとこちらの方がよりよい意思決定を促す可能性が高いのではないでしょうか。





本には、北朝鮮について書いてあったんだけど
金日成っていたでしょ。金正日の父ちゃん。
なんで北朝鮮が栄えていないかっていうとなんにでも顔を突っ込むかららしい。
本当に政治以外のことでもなーーーんでも口出しして絶対それをやらせるらしいのですよ。


例としては
金日成「田んぼには稲を隙間なく植えなさい!山にはてっぺんまでトウモロコシを植えなさい!」


んでも、作物っていうのは植える密度が高いと一本一本がひょろひょろになってしまってかえって収穫量は減ってしまうんです。
山はてっぺんまで畑にしちゃうと、山の樹木が無くなり、保水力が無くなり、雨のたびに洪水がおき、栄養豊富な表土は流され、土地は痩せていくわけですよ。
こんなボクでも知っているような事すら金日成はしらないわけ。



どんな作物がどんな土地に、どんな気候にあっているか。
どの時期が適していて、どんな設備をいれたら収穫量が増え、作物の病気にはどんな対策をしたらいいかも
知っていて初めて指導するべきなんですよ。




じゃあなんでこんな無能な指揮官の教えを守っていたかって話。
答えは金日成が発表した論文にあります。
「人民大衆は歴史の想像者ではあるが、正しい指導がなければ社会・歴史発展の主体としての地位を占め、その役割を果たすことができません」ってあるわけ。この「正しい指導」っていうのが上記のウンコ指導なわけ。

そんで独裁国家っていうのはこの「正しい指導」を遵守しなきゃいけない圧力があるんだろうね。
んで異常な事態を異常と感じなくなる。




ポルポトについて諸説あるって文頭で書きましたが
ポルポトと会った人から話を聞くと皆「善人だった」って答えるらしい。

僕はこれは善人だったのではなく、ただの洗脳なのではないかと思っております。



独裁国家には独裁国家の利点もあるっちゃああるとは思いますけどね。
やっぱ民主主義の資本主義がいいわ。



長くなったので 続きは後ほど。