どもリア充です!フェス行ってきました!!


どうも!ダメリーです!

どうもいけませんね。
夏ももう終わり。
海も行ってないし、花火大会も盆踊りも行ってない
イカ割りもしてないし、蝉取りもしてないししたくもない。

そして寮の洗濯機は洗濯物にカスが大量に付着している。

夏だ。

寮を出るべきか、否か。
月7000円、通勤5分は魅力的。







そんな中、友人にフェスに誘われる。

フェス好きな女子と合コンで出会った時に
私は背中を丸めて縮こまることしかできなかったのですが
フェストークで盛り上がる事ができる訳ですよね。

フェスラバー(フェス愛好家)として一緒にフェスに行ってさ
「ヘッドライナーがオープニングアウトかよ!!!!」
[フェスのアーティストの中で最も有名で集客力がある出演者(メインアクト)が出演者の中で一番最初に演奏するアーティストかよ!!!!]
とかっていう会話を女子と交わせたりするわけでしょ。


そりゃすげー。






そうと決まれば行くしかないでしょ。フェス。


冴えないリーマン27歳生まれて始めてフェスなるものへ行く。





集合は花金の京都駅。
どうやらバスで二時間かけて滋賀との県境の山の中へ連れて行かれるようです。

友人と二人で21時発のバスに乗り込む。
同乗者の方々を見ると皆さんおしゃれな方々ばかり。

もう勝負は始まっているんだなって、たまに携帯を弄りながら
寝たふりをしていました。






会場に着くとワヤワヤ人がいっぱい。
今回参加させていただきましたフェスはキャンプ場を借り切って
夕方から次の日の朝までぶっ続けて行われるそうで、
中央に設置されたステージ上では20組余りのDJやアーティストの方々の常にパフォーマンスを繰り広げ

周囲にはバーや喫茶店等が臨設され、アルコールや軽食を求める事ができ
キャンドルを使ったイベントやペイントアートを間近で見ることができるなど
なんともワクワクするフェスでした。

聞くところによると300人の人間が参加していたようで、ワヤワヤ人が沢山いました。






こんな格好の人ばっかり。

僕はユニクロの綿のズボンにamazonで買った肌着、guで買ったペラペラ安物のビニール生地の上着

これは太刀打ちできません。
そしてフェスというものの楽しみ方がよくわかりませんでした。

そこら中でナンパが繰り広げられ、そこら中でイチャイチャしている男女。
光り輝くミラーボール。そこら中でギター片手に歌い始める男女。

そして全員が若い。ほぼ全員学生みたいでした。
僕ら二人が一気に平均年齢を引き上げているのは明確。



逃げるようにして会場から出るアラサー独身男子2人。

会場の外でデカイムカデを見つけて傘でつついてキャッキャ騒いで
小一時間時間を潰す。

会場に戻るともしかしたら事態は好転しているかもしれない

微かな希望を胸に会場に戻る。





結局、戻るも何も事態は変わらず。
会場の端の端に位置するベンチに腰掛け友人とそれぞれ携帯をいじって時間を潰す。
ここだけが僕らのサンクチュアリ。非リアのオアシス。
100m先のステージではリア充たちの歓喜の叫び声や爆音のbeatが木霊する。


会場は携帯の電波がギリギリ入るか入らないかの山奥。
google mapで調べると最寄駅までは30km。
時刻は午前2時。
下山するためのバスは7時間後の9時出発。
歩いて下山するシミュレーションを頭の中で繰り返す。
何度計算してもバスを待つほうが早く家に帰れる。








先日高野山で阿字観という瞑想をしてきました。
阿字観(あじかん)は、密教の根本経典の一つである『大日経』において説かれる瞑想法であり、日本では主に平安時代弘法大師空海によって伝えられたものです。
万物は阿に始まり、阿に終わり。阿によって構成されているというもの。


このフェスも阿で構成されているのかあぁーって思っていると

そこにギターを抱えたイケメン&女子数名がやってきました。

僕らはベンチで寝たふりをしていたんですが、僕らの横に座りイケメンがギターを弾きながら歌い始めました。
イケメンが歌うたびに「すごーい」と歓声を上げる女子。

あくまでも寝たふりを続けるアラサー。



聞くところによるとイケメンは19歳。
「フリーター?」という女子の問いかけに対し
「いや、っていうか旅に出るよね」というイケメン。
「家事手伝い」や「援助交際」に似たズルい表現で切り返す。

どうやら片道分だけのお金を貯め近いうちに沖縄に飛ぶらしい、現地で仕事を見つけて仕事をして歌を歌うんだということ。

「すごーい」という女子。

あくまでも寝たふりを続けるアラサー。
こいつらもまとめて阿で構成されているんだ。


「このギター買ったの二日前だし、二日前に買ったギターでもこんだけ弾けるんだぜ」というイケメン。
きっとギターも阿で構成されている。


くそ、こんな時にtakeshiさえいてくれたら。。。

どれだけ時間が過ぎただろうか・・・


「あのぉ、スイマセン」


「すごーい女子」が声を掛けてくれる。
・・・まさか「一緒にお話しませんか」なのか!?!?!?!って思った僕がバカだった。




「寝るならコテージで寝てもらって大丈夫ですよ」

ってさ。

(メ・ん・)?って顔していると
「コテージって知ってますか?」
って。


そりゃーコテージは知ってますとも!!
どうやらベンチで寝たふりをしている三十路を居た堪れなく思い
荷物置きになっているコテージで就寝してはどうかという提案をする女子。



ありがてぇ。。。

何個かコテージを回って、誰もいないコテージを見つけて入室。
安息の地を得るアラサー。これが阿か。





途中コテージに、フェスで成立したであろう男女のカップルが何組か入ってくるも
アラサーが既にいることがわかると黙って出ていく。
「どうぞ入られてください」の僕の声が虚しく響く。












阿だ。



朝になり、9時発のバスに乗り、下山。
昼に寮に戻りシャワーを浴び職場の飲み会に。
190ccの瓶コーラと633ccの瓶ビールでの早飲み対決という理不尽な勝負を幾度と挑まれ5回ゲロを吐く。



飲み会が終わるとTAKESHIと山に行き、山でギターを弾く。
寝る。

日曜日は会社に行き、試験を受ける。

試験から帰ると、合コンに行く。
脇汗をダラダラかき汗染みを作る僕に「代謝がいいんですね」と女性陣からフォローが入る。









阿だ。
「そうですね都合があえばまたご飯でも行きましょう」というメールを受信する。




明日も仕事だ。うわぁ頑張ろう。