品質第一主義
人間とは欲深いものです。
僕は昔 何も望まず、慎ましく誠実に生きていく事を交換条件にある願いを願っていたことがありました。
ただ、それが叶ったところで僕は何一つ誠実に生きていなんかいない訳ですね。
明日から慎ましく生きていこう。
それはそうと、僕は先日「ボーナス+一ヶ月」の給料程度で買える額のBMWを購入したんですよ。
まぁその額で買えるBMWっていうと型落ちで多少ボロなのは覚悟してたんですよね。
でも納車されてみると塗装もしっかりしてて、
「僕もとうとうベンベのオーナーかぁ」なんて悦に入っていたりしてたんですよ。
僕がBMWを購入したのは3つ理由があります。
一つ目は18の時から乗りたいって思ってた車だって事。車は4台目だけど、9年かけてやっと夢が叶いました。
二つ目は、親に「僕も外車に乗れる身分になりましたよ」って暗に示したかったって事。
なかなか年収○○円稼げるようになりましたよなんて言えないし、言えるほど稼いでないしね。
三つ目は彼女を作るため。
女ウケがいいとなるとBMWだろうと思ったからです。
女の子なんて車に詳しい人なんて少ないだろうけどそれでもベンツとBMくらいは知ってるだろうっていう浅ましい考えがありましたのでね。
それが本日、納車から8日目の三度目の走行にてボンネットから煙を吹き上げご臨終されました。
まぁ 納車3時間前に店からエンジンがかからないから納車を延期して欲しいという電話がかかってきたり
納車後もオートマなのにエンストするというミラクルを披露していたので驚かなかったですけどね。
前々から再点検をしてけろって言ってたんですけど、台車が用意できないとかで延期されてたんですよね。
今日はネットで購入していたエンブレムを取替作業をしていたんですよ。
やっぱりエンブレムって車の顔でしょ。
日本国における天皇的位置づけなわけでしょ。
やっぱピカピカがいいでしょ。
そんな訳で取り替えていたんですよ。
取替は簡単。
車体を傷つけないように結束バンドをエンブレムと車体のあいだに入れてひっぺがすだけ。
不死鳥の如く蘇りましたよ。
トーシローはドライバーをねじ込んでボディを傷つけるんですよ。
気をつけてくださいね。
これでカッコ良さが2割増です。
そんなかっこよくなったBMWに乗って、僕は合コンの誘いを断り、部屋で一人鍋をするためスーパーに向かいました。
そして悲劇は起こりました。
スーパーからの帰り。
エンジン温度を示す計器がMAXを表示しているんです。
たかだか市内のスーパーに行っただけですよ。
ここで僕はひとつの疑惑が確信に変わったんですよ。
納車時にお店が何も説明をしてくれなかったんで、車に詳しいソウルフレンドにチェックしてもらったんですよ。
その時に、クーラントが全然入ってなかったんですよね。
お店に電話すると「クーラントは確かに入れましたよ」と。
嘘つくんじゃねぇっデブ!て思いながら個人で補充しといたんですけど。
疑惑から確信に変わりましたよね。
「これはお店が入れ忘れたんじゃなくて漏れんな」と。
駐車場までは残り数キロしかなかったんですけど、完全にボンネットから煙吹き上げながら息絶え絶え帰りつきました。
もうFUCKですよ。
速攻でお店に電話したんですが。
工場まではレッカー手配してもってこいだとか言ってるし
ふざけんなブッ○すぞと思いましたよね。
「私は納車時に点検費として20万円を支払っています。点検後に部品交換は一切してもらっておりません。部品交換が無しであれば重量税、自賠責保険料、印紙代、リサイクル券及びエンジンオイル、クーラント等を除く10余万が点検費でしょうか。
点検整備記録簿を見ると冷却装置について損傷・漏れは「無し」になっておりますが貴社の検査員は事実とは異なる記録を残し客に渡すのですか、もしくは検査できない検査員を雇ってらっしゃるのですか」って社長に言ってやりましたがよ。
もうね、僕も車両を作るメーカーで製造部門にいるんですがね。
お客様が不良品を掴まされた時に出る損失・憤慨感は僕の比じゃないわけですよね。
改めて品質の重要さを痛感しましたよ。
作る側からしたら100台に1台の不良かもしれないけれども
買う側からしたら1/1ですからね。
前回「先約があるため」と断られた代車も何故か用意できるそうで、
今週レッカーで工場に持っていきます。